[PR]

 京都大学の「がん免疫総合研究センター」が4月に発足した。センター長にはノーベル医学生理学賞受賞者の本庶佑(たすく)・京大特別教授が就いた。本庶さんは朝日新聞などの取材に応じ、「基礎から臨床まで一つの場所でできるのが特徴。(がん免疫)治療の効果を高めること、副作用を防ぐこと、免疫そのものの全体像をみること、いずれの研究もする」と方向性を語った。

 センターは、2022年の研究棟完成をめざして設計が進められている。本庶さんは「地上5階建て、8千平方メートルの大きな建物を計画しており、200~300人が集まって研究する」と説明。研究者の公募を始めており、「既に国内外から応募が集まっている」。企業とも共同の研究室を設け、産学連携も進める。新型コロナウイルスによる影響は今のところないという。

 日本のがん研究について、本庶さんは「発がんの研究では成果を上げてきたが、治療に関してはあまり評価がない」と指摘。「センターで頑張るだけでは困るので、他の研究機関と研究ネットワークを構築したい」と構想を語った。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、ビデオ会議システムを使って取材した。(野中良祐