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それぞれの最終楽章・がん患者のこころ(3)

がん専門の精神科医 清水研さん

 がんを告知され悲しみと怒りに沈んでも、風にたわんだ柳が風がやむと元に戻るように、患者さんの多くは時を経て再び立ち上がり、以前と異なる世界観を身につけていきます。心理学で「心的外傷後成長」と呼び①人生への感謝②新たな視点(可能性)③他者との関係の変化④人間としての強さ⑤精神性的変容の五つの変化が生じうるとされています。

 すべての人に五つの変化すべてが起きるわけではありませんが、患者さんの考えの変化を注意深く見ていくと、五つのうちのいくつかに当てはまることが多いです。

 多くの人に最初に生じる変化が「人生への感謝」です。がんを告知されると死を意識します。「いつまで生きられるのだろうか」という不安や恐れの裏返しとして「きょうのこの一日を生きているのは当たり前ではない」と気づきます。人間は希少なものに価値を置きますから、残された時間が有限だと自覚すると今がとても貴重に思え、「今を無事に過ごせるのはありがたい」と感謝の気持ちが湧きます。

 感謝の念が湧くと、貴重な時間…

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