拡大する写真・図版新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出自粛や店舗の臨時休業で人通りが途絶えた東京・銀座=2020年4月11日午後、東京都中央区

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 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、私たちは、見えない恐怖と向き合い、「新しい生活様式」にも慣れなければならない。そう、節電が求められた2011年の東京電力福島第一原発事故のときのように。原発事故をめぐる国会の事故調査委員会で委員長を務めた内科医の黒川清さん(83)は、今回の日本政府の対応を「事態がはっきりと見えない中、頭がフリーズしている」と見る。この危機を乗り越えるには、何が必要なのか。

 ――世界中に感染が広がる中、死者数で見ると、欧米は多く、日本は比較的少ない。現状をどう見ているか。

 医療機関へのアクセスがよいことが関係していると思う。日本は、病気や熱があれば、すぐ医師に診てもらえる。それに比べて米国などは医療へのアクセスが日本ほどオープンではない。衛生状況の違いもあるのではないか。日本では、家に帰ると靴を脱ぎ、家の中と外がはっきり分かれている。小さいときからご飯の前に手を洗おうと必ず言われる。そんな国は、なかなかない。

拡大する写真・図版黒川清さん(本人提供)

 ――各国の対応はどう見えるか。

 パンデミックになったから、それぞれの国が何をするか、ガバナンスの問題などがよく見えてくる。いい悪いはどっちでもいい。よりよい実践や対応は、学べると思う。

 ――例えば韓国は、比較的うまく感染を抑えられているように見える。

 いいことやっていれば、どんどん学べばいい。まねすることは悪いことないじゃない。謙虚に学ぶ、オープンなマインド(意識)は大事。韓国がすごいとなれば、「何をしたの」と教えを請えばいい。欧米の国でも、すぐれた対応はシェアすればいい。

 ――日本は、感染の有無を調べるPCR検査の数が少ないという指摘もある。

 日本では、熱があるとか、風邪らしいとなるとすぐ近くの医師にかかる。患者の不安もあるので、医師が判断して、検査できるようにしていければと思う。保健所の判断にゆだねる仕組みは必要なかったと思う。PCR検査をできる会社もあり、大学にも協力してもらえる。危機なのだから、お金のことは後でいい。

「コロナ理解のため、データ収集が大事」

 ――いま、日本の現場で何が必要か。

 新型コロナウイルスを理解する…

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