韓国で対立する「二つの国」 謎残る光州事件から40年

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ソウル=神谷毅
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 韓国南西部の光州で民主化を求めた市民らに軍が発砲し、160人以上が殺害された光州事件が今月、発生から40年を迎えた。事件で夫を亡くしたチェ・ジョンヒさん(73)は18日、政府の式典に参列し、この世を去った伴侶にあてた手紙を読み上げた。

 「会いたいあなた。若かったころは3人の子供を育て食べさせるのに精いっぱいで、訳もなく逝ったあなたが恨めしかった。それが今では、34歳という若さで無念にもこの世を去ったあなたが可哀想でなりません。夕食のごはんを炊いていたのに、牛の商売をしていたあなたは集金をしに出かけてしまった。ごはんができて、そして冷めてしまっても、あなたは帰ってきませんでした」

 事件は、当時の全斗煥(チョンドファン)・軍保安司令官(のちに大統領)が率いた軍事クーデターと戒厳令の拡大に対し、抗議するデモ隊と、軍の特殊部隊が衝突するなかで起きた。光州市によると、韓国政府が公式に認めた死者は161人、行方不明者は78人に上る。ただ、当時の光州は封鎖され、報道も統制下にあったため、被害者団体などは、さらに多くの人々が殺されたと主張する。光州では昨年、刑務所の跡地から約40人分の遺骨が見つかっている。

対立の保革、事件の真相は

 誰が発砲を命じたのかなど…

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