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藤村忠寿(HTB「水曜どうでしょう」チーフディレクター)

 4月初旬、いよいよ新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化し始めたころ、思ったんです。もう他人との接触を避けてじっとしているしか手立てはない。でも……ただ家にこもっているだけではなく、じっとしていても楽しくて、ちゃんと仕事にもつながるようなことってないだろうか?と。いっそこの異常な事態を逆手にとって、普段ならやらないこと、それも今までやったことのない新しいこと、そして、心が躍るようなことはないだろうか?と考えました。

 一つ思い浮かんだんです。一人で山の中にこもって、じっくり野鳥を撮影してみようと。子供のころ、野鳥観察がとても好きだったんですよね。よし!これなら楽しい上に、完全なる隔離状態。では、どこの山にこもるか?あるじゃないですか!最適な場所が!「水曜どうでしょう」の新作で建てた通称「水曜どうでしょうハウス」。場所は赤平市の森の中。目の前には池があり、水鳥もやってくる。何より天然記念物のクマゲラも生息しているらしい。電気も水道もない6畳ほどの広さの小屋ですが、幅3メートルの大きなガラス窓がはめ込んであり、撮影には絶好のロケーションです。

 すぐにビデオカメラを2台用意し、食料を担いで一人、赤平の森に住み着きました。さて、撮影すると言っても、僕はディレクターなのでビデオカメラの扱いは不慣れです。飛び回る野鳥に素早くピントを合わせて撮影するなんてできるわけがない。ならば、野鳥の方から来てもらおうと、小屋の前に餌台を作りました。

 撮影を始めて2日目の朝のこと…

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