手作りパネルで教員ら生徒と面談 受験、部活…悩み続々
休校中でも子どもたちとのつながりを持とうと、埼玉県三郷市立瑞穂中学校では教員手作りの飛沫(ひまつ)防止パネルを用意して348人の全生徒を対象に個人面談を行っている。1人約10分と時間は短いが、新しい担任と生徒との心の距離を縮め、学校再開後の始動を円滑にする効果も期待している。
面談は13日から始まった。時間を分けて各クラス1人ずつ登校してもらい、生活の様子や学習の悩みなどを生徒から聞き取る。豊田康人校長は「マスク越しでも、目の表情や声の響きなどで、子どもの様子がかなりわかる」と言う。
「勉強が遅れてしまう」「部活動の大会がなくなるのでは」といった学校生活に関する不安のほか、受験を控えた3年生からは「高校選びをどうしたらいいか」など切実な訴えも多いという。
新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校の間、同校では自宅でのプリント学習などを続け、クラスを3グループに分けた分散登校日も設けた。だが、休校が長期にわたり、「1対1でのケアが必要」と面談の導入を決めた。
飛沫防止パネルのついたては、材木と透明シートを教員が採寸して切り出して作った。
新1年生はまだ入学式も行われていないこともあり、クラスづくりはこれからだが、豊田校長は「2、3年生も含めて担任とつながりを持てたのは、学校再開後に生かせる」と話す。(米沢信義)
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