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 島根県内の酒造会社が手指消毒に使える高濃度のアルコールを製造している。

 浜田市三隅町にある日本酒メーカー「日本海酒造」は原料アルコールを使い、消毒液を製造した。アルコール度数を66%まで薄めた300ミリリットルの瓶詰消毒液約1500本を、6月までに市に納める。藤田真路社長(46)が21日、久保田章市市長に完成を報告した。藤田社長は「普段の売り上げが厳しい状況だが、みなさんの役に立ちたいと思った」と述べた。

 隠岐酒造(隠岐の島町)は自社の焼酎を活用して製造。アルコール度数65%で、奥出雲薔薇園(大田市)の香料で香りづけし、ラベルには日本酒に関する作品を多く手がける漫画家のアザミユウコさんのイラスト「おさけだいすきアマビエちゃん」をあしらった。

 18日に同町に寄贈したほか、西ノ島町、海士町、知夫村にも送り、公共施設や福祉施設などで使ってもらう。アザミさんにイラストの使用を申し入れた毛利彰社長(58)は「アマビエは疫病退散に御利益があると話題で、隠岐の島町にも水木しげるさんが描いた作品のブロンズ像がある。製品が皆さんの役に立てば」と話している。

 新型コロナウイルス対策で消毒用アルコールが品薄になったため、厚生労働省が4月にアルコール度数の高い酒や工業用エタノールで代用可能との見解を示し、国税庁も製造販売の手続きを簡素化した。(水田道雄、契約通信員・前田昌宏)