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 H2Bロケットとしては最後となる9号機が21日未明、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられた。新型コロナウイルス対策で、見学のための県外からの来島自粛が呼びかけられる中、地元の人たちがその様子を見守った。

 同町の家族留学制度を利用し、北海道から島に移って住んでいる岡崎江理可さん(55)は、小学生の娘2人とともに見守った。打ち上げを見るのは初めてで、「ロケットのひたむきさ、役割を果たすためにまっすぐ飛んでいく様子に涙が出た」と感激していた。

 今回の打ち上げを前に、島内3市町は、医療機関が少ない実情などを踏まえて「感染症が発生すると、島全体が生命の危機にさらされる」として来島自粛を要請。従来、打ち上げ見学者のために開放してきた公園なども今回は閉鎖した。

 町内の宿泊施設オーナーの山田祐太朗さん(33)は「今回は見られない人が多くて残念だが、また新しいロケットが打ち上げられる。コロナが終息したら、ぜひ見に来てほしい」と話した。(種子島通信員・上妻順子)