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 戦後の闇市がルーツの東京・渋谷駅ガード横の飲食街「のんべい横丁」。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて自主休業を続ける全39軒の居酒屋を存続させようと、店主らが手を携えてクラウドファンディング(CF)を立ち上げ、各店の運転資金を募っている。

【動画】クラウドファンディングをはじめた「のんべい横丁」=遠藤啓生撮影

 昭和の趣が色濃く残る横丁は今年で70周年を迎える。狭い店内で客同士が顔やひざをつき合わせて飲み明かし、語り合う「3密」状態の営業が売りだが、感染が拡大する中、4月から全店で自主休業を決めた。

 「仮に緊急事態宣言が解除されても、以前のような形では再開できないだろう」。渋谷東横前飲食街協同組合で広報を担当する御厨(みくりや)浩一郎さん(55)が、横丁特有の店の事情を語る。

 経営する居酒屋「会津」の店内はカウンター越しに客との距離が1メートルもない。ひしめく店のほとんどは数席しかなく、「一席ずつ空けて営業すると、売り上げはわずかになってしまう」。家賃など固定費がかさむ中、閉店や廃業を選ぶ仲間が出ることを心配する。

 静まりかえる横丁に夜な夜な足を運び、声をかける常連客も少なくない。「せっかくいただく励ましの言葉を各店の支援につなげたい」と大型連休明けにCFを立ち上げ、お酒や手拭いなど返礼品も用意した。

 1店舗につき約10万円の支援を目安に、目標額を400万円に設定。22日現在で約270万円が集まっている。詳細はホームページ(https://camp-fire.jp/projects/view/260281別ウインドウで開きます)。期限は6月7日。(遠藤啓生)