拡大する写真・図版ココラックの人気マスク。左上の花柄が売り上げ1位、右上が2位。下は左から3~5位=愛知県稲沢市

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 こんな時でもワクワクするようなものを提供したい――。愛知県稲沢市にある和雑貨の会社がそんな思いで布マスクをつくった。花柄や唐草文など和のテイストが人気を集めている。

 主に訪日外国人向けのファッション雑貨や小物を企画・製造する「ココラック」が4月半ばから、卸売りやネット通販を始めた。花や家紋をデザインした着物のような柄に加え、星空やレモン、猫のイラスト入りなど15種類をつくり、5月からデニム風や迷彩柄を加えた。

 同社は国内の観光地や空港にある土産物店に商品を卸すが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、大半の取引先が仕入れをストップしたり休業したりした。

 「売り上げが激減して心が折れそうになったが、何かできるかを考えると、楽しい気分になれる布マスクが思い浮かんだ」と佐橋一穂社長(56)は話す。

拡大する写真・図版小花と猫のマスクをつける佐橋一穂さん=2020年5月11日、愛知県稲沢市、荻野好弘撮影

 従業員数人の小さな会社だけに、佐橋さん自ら生地やガーゼ、ゴムひもの確保に走り、裁断と縫製は専門の工場に外注。綿布製の手作りマスクができた。表地と裏のガーゼが洗ってもずれないようしっかりと縫合しているという。

 販売開始から半月ほどで、卸売りと自社のネット通販で約2千枚をさばいた。売り上げ1位はピンク地の花柄で約400枚、唐草模様は250枚ほどが売れて5位に。

拡大する写真・図版裏側は黄色のカーゼが取り付けられている=愛知県稲沢市

 「外国人観光客が来なくなりどれだけ売れるか心配もしたが、家の中にいてストレスがたまっていることもあるのか、マスクにも楽しみを見いだしたいというニーズを感じている」と佐橋さん。

 個人向けには、ココラックの通販サイト「ハイカラマーケット本店」で1枚1100円(税込み、送料別)で販売中。稲沢市駅前3丁目の同社事務所(0587・24・7525)でも地元向けに小売りする。(荻野好弘)