「夏の風物詩」が消えかねない。新型コロナウイルスの感染拡大によって花火大会の中止が広がり、休業を余儀なくされる業者も相次いでいる。危機感を強める若手職人らは「いまこそ花火の力を示し、みんなを元気づけよう」と、全国各地で一斉に花火を打ち上げる計画を進めている。
茨城県つくば市にある創業117年の老舗「山崎煙火製造所」の火薬庫には、出番を失った直径30センチの尺玉入りの段ボール箱が山のように積み重なっていた。
「収入はほぼゼロ。今年の夏はほとんど仕事がなくなりそうです」。専務取締役の山崎智弘さん(37)は肩を落とす。
花火業者の収入の柱は、花火…

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