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 新型コロナウイルス下の社会の変化を見つめようとする、詩人や小説家の創作が生まれつつある。人と人とが物理的に遠ざけられる状況で、言葉はいかなる力を持ち得るのか。現在進行形での模索が続く。

 4月1日、ネット上で「空気の日記」と題する企画が始まった。日本各地の詩人23人が参加。1日ごとに交代で、身の回りの出来事や世界への思いなどを日記のようにつづる。

 もう4月のことはあきらめなくてはならないだろうと/できるだけやわらかな鉛筆を用意した/それからずっと/二重線を引く日々(4月18日、川口晴美)

 もし/詩人であることが事故だというのなら/今ほど詩人があふれた時はない/すでに/あらゆる人とのあいだに/はてしない距離を/抱える者を詩人と呼ぶのであれば(4月24日、田野倉康一)

 毎日、それぞれのまなざしから、切々とした言葉が刻まれていく。

 自身も詩人として加わる企画者の松田朋春さんは、「私たちを取り巻く『空気』の変化を記していくのが、いま詩人が出来ることの一つではないかと思った」と話す。日記は来年3月末まで続ける予定だ。

 本の制作やパフォーマンスをするユニット「TOLTA」では、4月20日から「マイナンバープロジェクト」が始まった。

 死者何万人、マスクは一人一点……。コロナ禍でこれまでになく「数字」が生活にあふれるようになった。そんな着想から、10人以上の詩人や哲学研究者らが5月19日まで毎日、数字を含む文章をオンラインで共有した。寄せられた文章を組み合わせて詩編をつくり、書籍化する予定だ。TOLTA代表の河野聡子さんは「数字によって、私たちの行動は今、ある意味で統制されているのでは。普段あまり出てこない数字を使い、つないでいくとどんな作品が現れるのか見てみたい」。

 詩は、不定形で、明確な結論が…

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