[PR]

 広島県は22日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休業要請や外出自粛の全面解除を発表した。全国でクラスター(感染者集団)が発生したスナックやスポーツジムなども同日付で営業再開を認め、酒の提供時間の制限も撤廃した。ただ、県外への移動の自粛要請やイベント開催の制限は5月31日まで継続する。

 県は段階的な制限解除を進め、11日に「レベル3」、15日に「レベル2」に移行。国が21日、大阪など3府県の緊急事態宣言を解除したことを受けて再度、検討した。5月4日以降は一度感染して再度陽性になった人を除いて新たな感染者が確認されておらず、国の目安「直近1週間の新規感染者数が10万人あたり0・5人程度以下」を満たす点などを考慮し、最終段階の「レベル1」に踏み切った。

 ただ、湯崎英彦知事は今回休業要請を解除するライブハウスやバー、カラオケボックス、ナイトクラブなどについて、「形態やサービスの態様上、リスクが高い」と指摘。利用者の利用状況や連絡先の把握▽保健所の調査への協力▽感染者の特定ができない時の施設名の積極的公表――などを求めた。

 他県への移動自粛要請を継続することについては、緊急事態宣言が続く地域がある点などを理由にあげた。イベント開催は「レベル2」と同様、屋外で200人以下、屋内では100人以下(収容人員の半分以下)での開催を求めた。

 湯崎知事は全面解除に際し、県民や事業者の協力に謝意を示し、今後も感染予防の徹底を呼びかけた。(北村浩貴)

 県教育委員会は22日、臨時休校中の県立学校のうち高校と中学校を6月1日から全面再開すると発表した。特別支援学校は分散登校とし、15日に全面再開する。各市町教委にも同様の通知をした。

 文部科学省が同日、感染防止の徹底を盛り込んだ「学校の新しい生活様式」を示し、県教委は感染状況なども踏まえて判断した。

 高校83校(分校1校含む)と中学3校は、時間などを区切る分散登校ではなく、全面再開とする。特別支援学校17校(分校1校含む)は、児童生徒の事情を踏まえて分散登校から始める。

 部活動については6月中は感染対策を取った上で、平日の放課後2時間以内とする方針を示した。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため4月15日から休校していた福山市立学校は、6月1日から再開することになった。福山市教委が22日発表した。(佐藤英法)