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 県は22日、新型コロナウイルスの影響で落ち込む経済の活性化に向け、県内観光を促すための「ディスカバー鹿児島」キャンペーンを柱とした施策を発表した。県内で再び感染が確認される懸念も踏まえ、感染状況に関する指標を設け、それを満たした場合にキャンペーン実施に移るとしている。

 三反園訓知事が同日の記者会見で明らかにした。新たな感染者が約1カ月間確認されていない点に触れ、「新たなステージに進みたい。段階的に経済活動を強める」とし、観光を含めた景気支援策を公表した。

 キャンペーンでは、計4万人の県民を対象に、県内旅行に限って使える1人最大1万円の宿泊券を発行する。家族などでの申し込みが可能で、6月20日からの宿泊で2万人、7月20日からの第2弾でさらに2万人に支給する。1組あたり3千円のタクシー券の支給も行う。対象となる県民を選ぶ方法など、制度の詳細は検討中という。

 一方で三反園知事は「感染が拡大したら元に戻ってしまう。防止が大事」として、経済活動を進めるための感染状況の指標を「鹿児島モデル」として示した。

 直近1週間で、新規感染者が1人以下▽感染経路が不明な感染者が出ていない▽PCR検査陽性率が3・5%未満、の三つ。一つでも満たさない場合はキャンペーンは実施せず、開始後も中断するという。

 また感染終息後に宿泊費用などを支援する国のキャンペーンにも対応し、県外から訪れる観光客に計1億円相当の特産品などのプレゼントを贈ったり、タクシーとレンタカーの料金を割引したりする事業も行うとしている。

 22日には、5千円分の商品を4千円で買える「プレミアム付き商品券」(発行額25億円)、県内の飲食店で使える2千円あたり500円が割引となるクーポン(同1億円)、小中学校給食への高級和牛やブリ・カンパチの提供なども発表した。県は、新型コロナの緊急対策費などを盛り込んだ総額約51億3千万円の補正予算案を県議会6月定例会に提出する。国の地方創生臨時交付金などを財源に充てるとする。(奥村智司)

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