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 自然科学の分野で優れた女性科学者をたたえる第40回猿橋賞を、京都大の市川温子准教授(49)に贈ると「女性科学者に明るい未来をの会」が23日発表した。市川氏は、謎に包まれた素粒子ニュートリノを研究。茨城県から飛ばしたニュートリノが、岐阜県の観測施設「スーパーカミオカンデ」にたどり着くまでに種類を変えて変身しているのを世界で初めて観測した。

 ニュートリノが変身する割合を詳しく調べるT2K実験の代表として、宇宙が誕生したときに物質と同じだけあったはずの反物質がなぜ消え、銀河や私たちといった物質が生き残ったのかという謎に挑んでいる。

 この日のウェブ会見で市川氏は「これまでの成果は多くの人との共同研究で得られたもの。一緒に研究した方に感謝したい」と話した。ニュートリノについて「身の回りにたくさんあるのに、なかなか捕まえられない。そんな変なところにひかれている」と語った。