【動画】コロナで売れない20万匹カンパチ、値下げして通販します 高知・須崎漁協=湯川うらら撮影、須崎市提供
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 新型コロナウイルスの影響で、飲食店向けの水産物の出荷が落ち込み、全国有数の養殖カンパチの産地・高知県須崎市の野見漁業協同組合が22日、行き場を失った約20万匹のカンパチを全国の消費者向けにネットで販売し始め、支援を呼びかけている。

 太平洋を望む野見湾で育てたカンパチに、真水を使った淡水浴をさせ、みずみずしい身の味や食感が売りだ。野見漁協によると、カンパチの出荷量は年約40万匹に上る。

 だが、コロナ禍が全国のすし店や料亭、旅館などの需要を直撃している。前年の5月の1週間の出荷は5千~6千匹だったが、今年は10分の1の約500匹まで激減した。現在、養殖中の20万匹以上が売れ残っているという。

 これまでは卸売業者に出荷していたが、同漁協などに加盟する14の養殖業者が個人向けに初めて直接販売する。須崎市などが運営する特産品のECサイト「高知かわうそ市場」(https://kochi-kawauso.com/別ウインドウで開きます)を使い、商品は刺し身用の柵を用意。2人前(2800円)から、6~8人前の半身4670円(通常約6千円)、12~16人前の1匹6888円(同約1万円)で出品している。

 野見漁協の西山慶組合長は「値下げにはなるが、20万匹が廃棄になるよりはましだ。漁業者の生活を守りたい」と話している。(湯川うらら)