歩道に居酒屋、人目あるけど3密は安心 佐賀で社会実験
福井万穂
新型コロナウイルス対策をしながら外食を楽しんでもらおうと、佐賀県は、「3密」を避けて店先の歩道などに屋外席をつくる「SAGAナイトテラスチャレンジ」を、佐賀市の唐人町商店街で始めた。6月6日まで、社会実験としてニーズを調べる。
居酒屋やワインバーなど12店舗などが参加。店の軒先1メートルほどの歩道や空きスペースにテーブルといすを並べ、店内で調理したメニューを提供する。公道の使用許可申請は、県が一括して手続きしたという。
初日となった22日、洋風居酒屋「ジン」では、二つのテーブル席を歩道に出した。県の休業要請が解除された7日から通常営業を再開したが、客足は戻っていないという。マスターの野口仁さん(45)は「換気のためにドアを開けたまま営業していたが、テラス席のほうがより良いし、初めてのお客さんも気軽に立ち寄れると思う」と話した。
別の居酒屋の店先では、仕事帰りに同僚らとビールで乾杯する姿も。市内の公務員杉本久知さん(35)は「外食は3月から自粛していたので、久々にみんなで飲めてうれしい。人に見られるのが少し恥ずかしいけれど、密は気にならないです」と話した。(福井万穂)
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