クオーツの世界制覇も今は昔 日本腕時計は復活するか

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高橋諒子
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経済インサイド

 「光で発電し、年差1秒の精度。80万円ですが、人気で発売当初はお渡しまで数カ月かかるほどでした」。東京・銀座のシチズン時計の旗艦店「シチズンフラッグシップストア東京」の小平泰司店長は2019年秋に発売された男性用腕時計の新製品についてそう話す。「20年以上前は、5万円の商品が売れると喜んでいたんですが」

 シチズンの主力商品の価格が上がり始めたのは00年代に入ってから。3万円台が主力だったが、04年には10万円を超え、11年には30万円を超える商品が登場した。シチズン全体の平均単価は、01年の2・8倍に伸びた。

 セイコーホールディングスでも、男性用腕時計は、04年発売の「ブライツ」が8万円だったが、現在販売する「アストロン」は23万円。04年に5万円のモデルが最高額だった女性用の「ルキア」は、19年は7万8千円のものが主力になった。

 1983年に登場したカシオ計算機の「G―SHOCK(ショック)」は1万~2万円の価格で、1990年代に10~20代の若者を中心に人気を集めた。現在は10万円を超えるモデルもある。

 国内の腕時計メーカーは、かつての苦い経験から「単価アップ」戦略を進めた。新型コロナウイルスの逆風にも立ち向かえるか。

 なぜ日本メーカーの腕時計の価格が上がってきたのか。

 かつてスイスメーカーが主流…

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