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 「新しい生活様式」って何? 緊急事態宣言が解除され、新型コロナウイルスと隣り合わせの生活が本格的に始まった。でも、感染を防ぐ行動って、どうしたらいいのだろう。家族と、友達と、同僚と――。知恵を出し合い、これからの沖縄が明るく元気に社会を営むヒントを探りたい。まずは県民と切っても切り離せない「模合」の新しいカタチから。

 沖縄の飲み会といえば、仲間同士で定期的に集まる「模合」だ。県が活動再開のゴーサインを出すと同時に、模合開催に向けて、うずうずしている人も多いだろう。一足先に模合の場へ潜入した。

 飲食店などへの休業要請が既に一部緩和された19日夜、糸満市の「食事処 勇作」。「28会(にっぱちかい)」の面々が座敷に集まった。喜屋武小の卒業生で昭和28(1953)年生まれの今年67歳になる7人。44年間、毎月続けてきた模合だ。

 「ナーベラー(ヘチマ)は作るけど名刺は作らん。あいさつはいいから、はい飲んで」。代表で農業の玉井繁さん(66)が明るく声を掛けてくれた。既にいい具合に温まっている場。2カ月ぶりに仲間と再会した農業の島元盛栄さん(67)は「みんないい顔で良かった」と目を細める。この日は誕生日だが「飲み過ぎないよう妻と約束」して久々の外出に心躍らせてきた。

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 宴(うたげ)は絶好調だ。最近の体調や孫の話題で盛り上がる。座卓二つに向かい合った7人は、仲良しなだけに距離も近い。

 飲食しながらマスクを着けたり、外したりするのはかえって不衛生。マスクは飲食中、外しても構わないとされる。そこで、感染対策で最も問題になるのは人との間隔を空けること。

 店の厚意で、座卓四つが連なる広い座敷へグラス片手に移る。つい近くに座ろうとする人を、別の人が「いや、違うってよ」と制し、ジグザグの斜め向かいに座る。正面に人がいなければ飛沫(ひまつ)が飛んでも感染しにくくなるからだ。

 不自然な間隔に「こんなに空けるの」と吹き出す人も。理想はフェースシールドの装着だが、砂川初枝さん(66)は「そこまでして飲まなくてもいいんじゃない」と笑う。(沖縄タイムス)