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 新型コロナウイルスの影響を受け、富山県南砺市の刺繡(ししゅう)加工業者がカラフルなデザインのマスクの製造、販売を始めた。プロ野球チームのファングッズなどを手がけていたが、開幕延期などのあおりで生産がストップ。縫製技術をマスク製造に活用することにした。

 同市安居の工場敷地内に設けられた販売所。花柄やチェックなど、カラフルでオシャレなデザインのマスクがいくつも並ぶ。

 サイズは▽キッズ(園児~小学2年)▽ジュニア(小学3~5年)▽大人(小学6年以上)の三つで、デザインは大人用が10種類、子ども用は4種類。水着用の素材を使い、10回ほど繰り返し洗って使えるという。購入した砺波市内の50代男性会社員は「少しでも長く使えるものが手元にあると助かる」と喜んだ。

 企画したのは、南砺市の刺繡加工業「テクノ・ワーク」。普段は、プロ野球の横浜ベイスターズやサッカーJリーグの浦和レッズなどプロスポーツチームのファンが身につけるリストバンドや、ロックバンドの「LUNA(ルナ) SEA(シー)」など人気アーティストのファン向けのリストバンド生産を主に手がけている。

 だが、新型コロナの感染拡大に伴い、プロ野球やJリーグのシーズン開幕の見通しが立たず、公演も相次いで中止になったため注文がすべてなくなった。同社代表の矢倉芳章さん(62)は「縫製の技術を生かして減収分を補おうと考えた。マスクが買えないという声を聞いたので少しでも役立てれば。色や柄、サイズにバリエーションがあるので喜んでもらえる」と話す。

 販売はドライブスルー方式をとる。1袋2枚入り396円(税込み)。当面、毎週土曜と日曜の午前9時~午後6時半に販売。問い合わせは矢倉さん(090・7084・6862)。(野田佑介)

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