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 この3カ月、野菜の値段に翻弄(ほんろう)された消費者はきっと多いだろう。キャベツが1個400円まで上がったのだから。ようやく落ち着いてきたかと思っていたら、ここ最近、再び高騰している。いったい、なぜ?

 宮城県石巻市のスーパー「あいのや」の青果担当、相野谷(あいのや)篤史さん(35)は新型コロナウイルスの騒ぎが起きてから、てんてこ舞いだ。野菜の値段はもともと天候に大きく左右される。でも、そこに新型コロナ要因が加わり、乱高下が半端じゃない。

 最も悩まされているのはキャベツだ。昨年は安いときで1個99円だったのに、店では4月上旬、399円の値をつけた。青果市場での10キロの仕入れ値は4千円。1個600円にしないと、もうけは出ない。「でも、400円以上するキャベツを買う人がいますか」

 生産量よりも需要が多ければ値は上がる。キャベツの主要産地は時期ごとに西から東に移り、「産地リレー」と呼ばれる。当時は生産量全国一の愛知や千葉、神奈川の各県産品が主だったが、雨が少なかったため、入荷量が落ちていた。そこに緊急事態宣言が出たため、追い打ちをかけたという。

 4月下旬には値が落ち着き、特売チラシに「キャベツ 1個111円」と入れかけた。ところが、外出自粛による「おうちごはん」の需要が増え、再び市場価格が跳ね上がった。239円の値をつけざるを得なくなり、チラシから急きょ外した。「仕入れた箱を開けると、キャベツが傷んでいたこともあった。ふだんならあり得ないのに、卸業者も、少しでも利益を得ようと在庫調整しながら出荷していたのだろう」

 大型連休中は、家庭バーベキューの需要が増え、キャベツは高値でも次々と売れていったという。

 連休が終わり、県産ものも流通するようになり199円まで値を下げた。すると今度は、記録的とも言われる「低温」と「日照不足」に見舞われた。千葉や神奈川産のものがほぼ終わり、茨城産が出回るはずなのに、悪天候の影響で十分に出てこない。入荷量は落ち、299円の高値が続いている。

 新型コロナの影響を受ける状況は、ほかの場所でも同じだ。気仙沼市にある産直直売所の「菜果好(なかよし)」は、南三陸町も含む農家約300人が取れたて野菜を持ち込む、市民の台所だ。加藤正勝店長(47)によると、自炊が増えた大型連休前の4月下旬、キャベツは10キロで2千円。通常の倍近い値段だった。

 今後は、どう推移するのか。仙…

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