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 秋田県立大は、自宅でオンライン授業を受けている学生向けに、図書館の図書の無料配送を始めた。また大学構内でなければアクセスできなかった電子書籍を自宅でも読めるよう環境を整え、オンラインの学習を支援している。

 同大は新型コロナウイルスの影響で、前期の授業開始日を約1カ月間延期して今月11日にした上で、全ての授業をオンラインで実施している。図書館の利用制限は設けていないが、感染防止の観点から利用を自粛する学生が多いという。

 そこで、授業開始と同時に、図書の無料配送サービスを開始。同大の秋田、本荘、大潟の3キャンパスの蔵書計28万冊から、一部の禁帯出図書などを除いて借りることができる。貸し出し上限は学部生が10冊、大学院生が15冊。返送の手間を考慮し、後期授業が始まる10月1日を返却期限としている。

 県外の大学の取り組みも参考にしながらサービスを企画した司書の佐藤美穂さん(46)は、「遠隔授業になり、図書館としてどのように学習支援できるか、休みの間にずっと考えていた。ぜひ資料を活用してほしい」と願う。

 サービス開始から約10日間で60冊ほどを貸し出した。利用した生物資源科学部1年の長池宏彰さん(18)は「通学できない不安な状況の中、勉学のモチベーションや、大学とのつながりも感じて不安解消につながっている」という。同大は例年約4万4千冊を貸し出しており、今後授業が本格化するにつれリポート作成などに活用する学生が増えそうだ。

 また電子書籍は、従来は大学構内でのみアクセスが可能だったが、自宅でも読めるように佐藤さんらが各出版社に交渉。同大が購入する約2千冊の電子書籍のうち約1千冊が学外からでも読めるようになった。現在は、レファレンスのサービスもメールで受け付けているという。(野城千穂)

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