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 新型コロナウイルスの影響で臨時休館していた栃木県益子町の益子陶芸美術館が開館して10日余り。消毒や換気をこまめに行い、施設内が密集状態にならないよう、入館者が50人を超えたら入場制限をするなどの対応を決めたが、制限するほどの混雑は生じていないという。

 開催中の企画展「小森忍・河井寛次郎・濱田庄司―陶磁器研究とそれぞれの開花―」は4月12日に始まったが、緊急事態宣言が全国に拡大されたことを受けて同18日から臨時休館。大型連休明けの12日に再開した。例年、大型連休には40万人の人出があるという益子陶器市が開かれ、美術館もにぎわう。今年は陶器市も中止になり、企画展の入館者も例年の4分の1程度にとどまっているという。

 今回の企画展は近代日本の陶磁器研究の拠点となっていた京都市陶磁器試験場でともにうわぐすりの研究に打ち込み、互いに刺激を与えて「陶磁器界の三天才」と呼ばれた3人の作品を取り上げている。

 濱田庄司(1894~1978)は益子町が創作的な陶芸の拠点になる基礎をつくった人物。若き日の濱田と共に競い合った3人の作品を同時に見ることで、濱田の新たな姿が伝わる展示となっている。

 同美術館の松崎裕子学芸員は「3人とも古い焼き物に学び、外国の作品に触れて、それぞれの個性を作品に表してきた。濱田作品に親しんでいる人にも改めて見てほしい」と話している。入館料600円。6月14日まで。(関根光夫)