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 奈良の世界遺産・興福寺で24日、住職にあたる貫首(かんす)に森谷英俊(もりやえいしゅん)さん(70)が就任したことを本尊に報告する晋山式(しんざんしき)が行われた。森谷貫首は昨年9月、多川俊映(しゅんえい)・寺務老院(じむろういん、73)の後任として就き、今年3月に晋山式を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。

 感染拡大を防ぐため、参列したのは僧侶や信徒総代ら約30人の関係者のみ。森谷貫首は午前11時前、僧侶ら約10人の行列で中金堂(ちゅうこんどう)に進み、本尊の前で読経し、「先師らの偉業を継ぎ、三宝の興隆を希求し精勤を誓う」と決意を述べた。

 晋山式の後、「1300年の歴史のなか、私がバトンタッチするのはわずか数年。しかし、時代は連綿と続く。文化の一翼を担う興福寺を1千年、2千年とつなげていけるバトンになろうと思う」と話した。

 興福寺は31日まで拝観停止を続けるという。(岡田匠)