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 キャッシュカードに切れ込みを入れ、もう使えなくなったと安心させてだまし取る――。そんな手口の特殊詐欺が目立ち始めた。ただ、切れ込みの場所次第ではカードの使用に影響がなく、現金が引き出されてしまう。大阪府警は、手口を解説した詐欺グループの「マニュアル」を押収。注意を呼びかけている。(茶井祐輝、国方萌乃)

 3月18日、大阪府阪南市の70代夫婦宅。「カードが不正使用されている」との電話の後、「証拠品として裁判所に提出する」として、警察官を名乗る若い男が姿を見せた。妻がカード4枚を手渡すと、男は「悪用されないように、切れ目を入れておきます」と伝え、一枚ずつハサミで数センチの切れ込みを入れて持ち去ったという。

拡大する写真・図版特殊詐欺事件で押収された、切れ込みが入ったキャッシュカード

 この直後、この警察官役とみられる無職少年(19)を、府警が詐欺容疑で緊急逮捕した。押収した少年のスマートフォンには、詐欺グループの指示役からのメッセージが残されていた。

 カードの画像付きで、切れ込みは銀行番号や店番号、口座番号、ICチップなどを避け、2センチくらい入れるように解説。「切り込み箇所を間違えると使えなくなるので、事前にイメトレをしておく」と助言し、「手品みたいに、切り込みを入れたよ。だから使えなくなったね、ってとこを強調する」と被害者を油断させるよう指示していた。

 府内では5月に入り、この手口の被害が続く。

 大阪市平野区では7日、70代女性がキャッシュカード6枚をだまし取られた。カードを更新すると自宅を訪ねてきた警察官役の女は、ハサミで6枚すべてに5ミリほどの切れ込みを入れて持ち去った。その日のうちに現金220万円が引き出されたという。4日後、カードを詐取した疑いで、住居不定のアルバイトの女(21)が逮捕された。

拡大する写真・図版詐欺容疑で逮捕された19歳少年のスマートフォンから見つかった作業の図解=大阪府警提供

 田尻町でも11日、90代女性…

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