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 新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、世界全体で30万人超報告されている。しかし、実際の死者数はさらに多い可能性がある。今年の死者数を例年の平均と比べると、新型コロナによる死者だけでは埋まらない差があるためだ。

米国の死者、平年より2万人増

 米国の感染の中心地となっているニューヨーク(NY)市。マンハッタンの高層ビル群や自由の女神像が見える広大な駐車場には、大型のコンテナトラックが40台並んでいる。警備員が目を光らせているため出入りはできないが、「葬儀業者はこちらへ」との看板が見える。これらのトラックは一時、NY市内の病院で亡くなった人たちの遺体を収容するために使われていた。

 NY市では4月、新型コロナによる死者が毎日、100人単位で続いた。同月上旬には、近くにある無人島「ハートアイランド」の公営墓地で、防護服に身を包んだ作業員がスコップでひつぎを埋めていく作業がロイター通信のドローン(無人飛行機)によって撮影された。NY市はこの墓地での埋葬人数を明らかにしていないが、同通信は「埋葬者が5倍になっている」と報じた。

拡大する写真・図版ニューヨークの無人島「ハートアイランド」の公営墓地で4月9日、ひつぎを埋める作業員ら。新型コロナウイルスの感染により、4月上旬は市内で毎日、数百人が亡くなっていた=ロイター

 NY市の保健当局が米疾病対策センター(CDC)に寄せた報告書によると、3月11日~5月2日に市内で亡くなった人は3万2107人。過去5年間の同期間と比べると2万4172人多く、4倍を超える。このように、平年と比べて多い死者は「超過死亡」と呼ばれる。飢餓や災害などの死亡者を推定することができ、感染症による社会へのインパクトを測る指標として使われる。

 ただ、NY市の超過死亡のうち、新型コロナによる死者は1万3831人、感染の疑いが高い死者は5048人。残る5293人は「新型コロナの死者」としてカウントされていない。

拡大する写真・図版ニューヨーク市内の「超過死亡」と、新型コロナウイルスによる死者数の推移

 市は「直接、間接的なパンデミ…

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