[PR]

 三重県伊賀市上野丸之内の「だんじり会館」で24日、展示されているだんじりの入れ替えがあった。久しぶりに街に出ただんじりは観光客らの格好の被写体にもなるが、今年は新型コロナウイルスの影響で例年より約1カ月遅い作業となり、ひっそりとした雰囲気の中で行われた。

 町ごとに9基あるだんじりは3基ずつ半年交代で会館に展示され、春と秋に入れ替えられる。今回は見物人が集まって3密を作らないように、例年より2時間早い午前8時から作業を開始し、参加人数もできるだけ少なくしたという。

 この日は、昨秋の上野天神祭後から展示されていた向島町、魚町、東町のだんじりが引き出され、各町の住民らに引かれて伊賀鉄道の踏切を渡り、それぞれの蔵に戻った。入れ替わりに西町、鍛冶町、福居町の蔵を出た3基のだんじりが会館に運び込まれた。

 蔵に戻っただんじりは幕や金具が取り外され大切に保管されるが、今年は秋の祭り開催が見通せない状況だ。だんじり行事を主催する上野文化美術保存会の中村晶宣会長(71)は「作業が終わりほっとした」と話す一方、「祭りの開催は白紙状態。各地の祭りの動向を見ながら考えていきたい」と厳しい表情だった。(吉住琢二)