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 唐突ですが、あなたは「母親」ですか? 子どもがいない50歳前後の女性たちは案外多く、今後も全体の3割が産まないといわれます。我が子や孫のいない人生を、いかに豊かに歩むのか。これからの社会が誰にとっても自由に、心温かくあるために。「新しい大人」について語っていきます。

悩みそれぞれ、認め合い前へ

 神奈川県在住のくどうみやこさん(53)は「子どもがいない人生」を歩む1人。31歳で結婚、いずれ子どもを、と考えながら、フリーランスで流行を発信する仕事に没頭してきました。42歳の時、子宮の病気で出産の可能性はゼロに。「『産まない』と『産めない』は全く違う。身動きできないほど後悔しました」

拡大する写真・図版くどうみやこさん=2020年2月、家老芳美撮影

 ショックがやわらいだころ、同じような女性たちの気持ちを知りたくなりました。2013年、ブログや友人のつてをたどって当事者が話す場を企画。都内の貸し会議室に15人が集まると、「今まで誰にも言えなかった」と次々に涙ながらに語り出しました。「驚きました。スーパーに夜しか行かない女性は『昼間だとベビーカーの母親たちを目にしてつら過ぎる』と。みんな気持ちを隠し、平静を装って暮らしていた。自分も無理解だった」。応援しようと決め、「マダネ プロジェクト」を創設しました。

 子どもが欲しくない自分を責める独身者、母になれない悲しみでひきこもる主婦……。3カ月ごとに会合を開くうちに、くどうさんは「悩みや背景はひとくくりにはできない」と感じ、職業柄なじみが深いマーケティングの手法で、19年に行った「子どものいない女性の意識調査」など各種聞き取りを重ねて当事者の思いを分析、冷静に自分たちの苦悩を客観視し、前向きに生きられるよう工夫しました。

 例えば子どもがいない理由は、…

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