中国・武漢で最初に感染が広がった新型コロナウイルスの猛威を受け、米国でアジア系に対する嫌がらせや暴行が相次いでいる。事件の情報を集める支援団体によると、受け付けを始めた3月19日からの6週間で1710件に達した。何が起きているのか。アジア系の歴史に詳しい日系3世の大学教授、ルネー・タジマ・ペーニャさんに聞いた。(聞き手・鵜飼啓)
――なぜアジア系への偏見が広がっているのでしょうか。
「アジア系は、米国への移民が本格化した19世紀半ば以降、批判や不満の矛先を向けるスケープゴートにされてきました。米国には人種や階級をめぐる断層が常にあり、危機に直面するとそれが表面化します。その危機がアジアに関するものであれば、たいていアジア系米国人が代償を払わせられるのです」
――またそうした事態が起きたということですね。
「今回、アジア系への嫌がらせ…
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朝日新聞国際報道部