拡大する写真・図版「半官半X」の試行で、フェリーターミナルの清掃をする町職員の青山達哉さん(左)ら=2019年12月、島根県海士町、清水康志撮影

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 本土からフェリーで3時間という大きなハンディを抱え、少子高齢化も進む小さな島が、知恵を絞って自立に挑戦し続ける。日本海に浮かぶ島根県海士(あま)町は、人口減少に悩む全国の自治体の「希望」となっている。この町が新たに立てているという作戦、「半官半X」とは、いったい何だろう?

 隠岐諸島に属する海士町にフェリーで向かい、島の玄関口である菱浦港から上陸するとすぐ、「ないものはない」と書かれたポスターが目に飛び込んでくる。

 町が2011年から掲げるスローガンだ。ないものねだりはせず、足元にあるものを探して磨こう。大事なことはすべてこの島にある。そんな思いが込められている。

 島の恵みを生かした特産品開発に取り組み、岩ガキや隠岐牛は全国的なブランドに成長した。10年前まで生徒減少で廃校の危機にあった町内の県立隠岐島前(どうぜん)高校も、島の風土を生かしたキャリア教育や公営塾開設により、全国から「島留学」の生徒がやってくるようになった。

 こうした取り組みが多くの移住…

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