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 大阪府の吉村洋文知事は25日、新型コロナウイルスの感染者が再び増えた際に改めて休業を求める大阪モデルの修正について、2日遅れで具体的な内容を説明した。修正は府の重要なコロナ対応を決める対策本部会議にも諮らなかったが、吉村知事は問題ないとの認識を示した。

 修正時に自ら説明したり、会議で意見を聞いたりする必要性を記者団に問われた吉村知事は「(修正内容に)議論の余地があれば、そうだけれども、誰がみてもおかしな状況なので運用の改善をした」と説明。対策本部会議には事後報告するとした。吉村知事は22日に「実態と違うのでやり方を変える」と修正する考えを示していた。

 修正したのは三つある指標のうち、7日間の平均で新たな感染者のうち感染経路不明者が前週に比べて同じか増加という項目。指標のうち一つでも満たせば「黄信号」として注意を呼びかけるルールで、24日は当てはまった。

 今月18~23日の新たな感染者のうち感染経路不明者は10人。24日はゼロだったが、前週は7人。感染が増え始めているとはいえない状況のため、「黄信号」とするルールを適用しなかった。吉村知事と担当課が協議して決めて、23日に修正内容をホームページで発表した。

 大阪モデルはもともと、科学的な根拠に基づくものではなく、感染状況の分析に基づく経験則で設定。吉村知事も25日、「粗削りな部分がある。必要があれば修正を加えていくという姿勢が重要だ」と語った。

 吉村知事はコロナ対応で積極的な情報発信を進め、政府に説明責任を強く求めてきた。その中での今回の対応について、府の専門家会議委員も務めるりんくう総合医療センターの倭(やまと)正也・感染症センター長は「説明の場を設けた方がよかったのでは」と話した。(森下裕介)