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 新型コロナウイルスに感染したり、感染への不安を感じたりしている妊婦や出産後の女性を対象に、埼玉県産婦人科医会は25日、スマートフォンやパソコン画面を通じたオンラインの医療相談を無料で始めた。期間限定で、来年4月30日まで。医会は「対面で話ができるツールを活用し、不安解消の一助になれば」と話している。

 新型コロナの影響で、里帰り出産を断念したり、分娩(ぶんべん)・入院時に家族の立ち会いを制限されたり、自治体が行う産後ケアが中止されたりするなど、妊産婦は通常と異なる状況に置かれている。

 医会によると、妊婦らが新型コロナに感染した場合、病院でなくホテルなどの施設療養では精神的なケアがより重要になる。また、出産直後の女性は「産後うつ」などの発症リスクもあり、早期のケアが求められるという。

 医会は、オンライン診療システムを提供する「メドレー」(本社・東京)と提携。大学病院や公立病院、産婦人科クリニックなど医療機関7カ所が平日の午前9時から午後4時まで担当時間を決め、精神的なケアに精通した助産師や臨床心理士、医師が相談に応じる態勢を組んだ。

 受診の流れは、医会のウェブサイト(http://ssi.umin.jp/別ウインドウで開きます)から医療相談を実施する医療機関を探し、スマホやパソコン、電話で予約する。受診の時刻になると、スマホなどに連絡が来て、1人30分を目安に医療相談が始まる仕組みだ。

 医会の平田善康会長は「相手の顔を見て話ができるオンライン相談の意義は大きい。一人でも、自殺予防やうつ防止につながれば」。メドレーの豊田剛一郎・代表取締役医師は「コロナという特殊環境下を契機にオンライン診療(医療相談)に触れていただき、手をさしのべられる患者さんがいたら」と話している。(熊井洋美)