[PR]

 新型コロナウイルスの影響で、10、11月に東京や埼玉などで予定されていた第73回全日本合唱コンクール全国大会(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)の中止が決まった。県合唱連盟は、8月に開催予定だった第59回県合唱コンクールの中止を決めた。9月に岡山で開催予定だった第59回中国合唱コンクールも中止となる。

 全国大会の中止について、県合唱連盟の勝部俊行理事長は「大変残念ではありますが、健康や命のことを考えると致し方ありません。こんな状況下でこそ合唱の力が必要だと感じていますが、歯がゆい思いです」と話した。

 コロナ禍が広がり練習がままならないなか、連盟はすでに、今年上半期の県合唱祭や全日本おかあさんコーラス県大会などの行事を中止。県合唱コンクールは、8月10日に出雲市の出雲市民会館で開催予定で、優秀な団体はその後の中国合唱コンクールや全国大会の県代表に選ばれることになっていた。「集まって練習ができないなか、各生徒がリモートで歌ったものを先生が編集して合唱にまとめた学校もありました。この経験を糧に次に生かし、『合唱人』として合唱の素晴らしさをこれからに伝えていって欲しい」(小西孝司)

     ◇

 19年の合唱コン全国大会では同声と混声の2部門に出場した出雲第三中。部長の矢田真咲さん(3年)は「目標にしてきた大会が無くなって残念です」。休校中でも、家で妹と課題曲を練習するなど準備を重ねてきた。「みんなで歌うことが当たり前だったが、集まれなくなって仲間の大切さを思った」という。

 吉川里美顧問は「生徒たちはいつか歌える日が来ると信じて、けなげに練習していた。コンクールの喜びはなくなったが、合唱の奥深さや仲間と歌い合う喜びを練習の中で味わわせてあげたい」。

 全国1位に輝いたこともある出雲第一中の青木貴代子顧問は「合唱をどうやって楽しんで伝えていくか、私たちの真価が問われると思う」と呼びかけた。4月17日以来休止していた活動は5月19日に再開。マスクをしながら練習してきた。部長の佐野美結さん(3年)は「コンクールが全てじゃないが、一番大きな目標だった。悲しいが、新1年生と一緒に歌えること楽しみに合唱を続けたい。引退となる秋のコンサートまでに何とかコロナが落ち着いてほしい」。(清水優志)