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 栃木県日光市の男体山(標高2486メートル)の開山祭が25日、1カ月遅れで日光二荒山神社中宮祠で開かれた。新型コロナウイルスの影響で延期となり、開山祭も感染防止のため、参加者はわずか10人だった。

 毎年、開山祭には地域住民や氏子ら約80人が参加してきたが、今年は異例の開山風景となった。神事の前に始まった登山も、政府の自粛要請に配慮し、県民だけに限った。中麿輝美宮司が山頂に続く登拝門のかんぬきを外し、神職2人が開門。神職らが登山の安全と新型コロナ撲滅を祈願した。

 昼までに男体山に登山したのは約30人。最初に山頂に着いた壬生町の会社員菅沼義秀さん(57)はマスク姿で2時間かけて登った。9合目からは残雪の中を歩いたという。「何もない出来事と風景がこんなにも幸福だと体感した。勤務先の会社は休業中で不安だ。一日も早く働けるようになってほしい」と語った。

 登山会期は11月11日まで。(梶山天)