[PR]

 二戸市のコメ農家高田啓介さん(68)の洋画「北の踏切」が、日展の特選に選ばれた。洋画部門の応募作1677点のうち、特選は10点。田舎暮らしの手すさびに絵筆を取って50年、ようやく届いた朗報で、「若いころから取りたかった。涙が出て止まらなかった」と話した。

 「北の踏切」は八幡平市のJR花輪線の近く、建物や道に積もる雪、黒い背景、踏切の警報機の赤を織り交ぜた作品だ。アトリエで何度も油絵の具を塗っては削りを繰り返した。一服し、構図を考え、また塗っては削る。納得しても2、3日するとつまらない絵に見え、だんだん厚塗りになっていったという。そうして100号の作品を仕上げていった。

 御辺地村(ごへんちむら)(現二戸市)生まれ。高校を卒業後、後継ぎとして家業の葉タバコを手伝った。毎日、朝から晩まで働き、盆と正月に5万円ずつもらうだけだった。何でこんな山奥に生まれたのかと悩んだ。

 子どもの頃は、あまり絵に興味はなかった。高校卒業から少し経ち、用事で町中に出かけた。文房具屋の店の前に行くと、イーゼルに真っ白いキャンバスが立てかけてあった。「寂しさ紛れに、絵でも描いてみよう」。キャンバスと油絵の具を買った。

 絵の具を溶き油で伸ばすとすい…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら