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 小中高校や一般の合唱団が目標にする今秋の全日本合唱コンクール全国大会(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)の中止が、25日決まった。これを受け群馬県合唱連盟は、7月に渋川市で予定していた県合唱コンクールの中止を決めた。新型コロナウイルスの影響によるもので、関係者からは落胆の声が聞かれた。

 「練習を積む中で、歌う喜びや達成感をみんなで味わえるはずだったのに……。めざすものがなくなり虚無感を覚えます」

 伝統校・高崎女子高3年の音楽部長、金井綾花さん(18)は、電話越しに胸の内を語った。3月から練習できず、今月上旬に予定していた定期演奏会も中止となった。「合唱をできるときがきたら、集まってみんなで歌いたい」。顧問の小林理紗教諭(31)は「残念のひとことです。部員にかける言葉がみつからない」と肩を落とした。

 昨年、関東支部代表として全国大会に出場した伊勢崎市立第三中学の合唱団員は、今年も全国をめざしていた。吹奏楽と合唱の両方に取り組み、自主練習を続けている。

 吹奏楽部顧問の石田浩紀教諭(53)は「コンクールが目標じゃなく、音楽を通じて成長することが目標だと生徒には言ってきた。互いの成長を確かめる、集大成の演奏会を開いてあげたい」と話した。

 全国大会は、中学校・高等学校、小学校、大学職場一般の3部門ごとに10~11月に東京都内などで開かれる予定だった。

 県合唱連盟の松原真介理事長は「特に最後のチャンスを失った子どもたちが可哀想だ。群馬独自の10月の合唱祭は何とか開催したい」と語った。(遠藤雄二)