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 新型コロナウイルスの影響で全日本合唱連盟と朝日新聞社は25日、今秋の第73回全日本合唱コンクール全国大会の3部門すべての中止を発表した。これを受けて高知県合唱連盟は、第29回高知県合唱コンクール(7月26日)、四国支部大会(8月29、30日)の中止を発表した。

 新型コロナの感染防止のため、「3密」の回避が求められている。合唱は大勢のメンバーが集まり声を合わせるため、感染リスクはぬぐえない状況にある。

 高知県合唱連盟の坂本雅代理事長は「つらい時にこそ心の支えになってきた合唱が今のこの時期にできないことは大きな痛手ですが、今の困難な状況を乗り越えていきましょう」とコメントした。

 コンクールを目指していた学校にはショックが広がった。高知大付属中合唱部は、部員が少なく、他部の生徒の協力で出場してきた。同部の福岡玲水顧問は「今年度も何人かの生徒が名乗りを上げてくれていた。3年生は今後の活動に不安の声を漏らしている。心のケアが必要だ」と話す。

 土佐女子中学高校コーラス部の田村歌穂顧問は「中止はやむを得ないが非常に残念。生徒の安全第一だが、この1年間が生徒にとって悲しい思い出だけにならないよう、精いっぱい努めたい」と語った。

 今年度のコンクール課題曲は来年度の課題曲になる。今年度のコンクールに出場できる「シード合唱団」に選ばれた団体は、来年度も適用される。

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 高知県合唱連盟の坂本雅代理事長のコメントは次の通り。

 全日本合唱コンクールを目指し熱心に取り組んでこられた小中高生や一般の団体にとって、コンクール中止は落胆も大きくつらいことでしょう。しかし、新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない今、合唱を愛好するみなさんの健康や安全を思うと、やむを得ない決断だったことをご理解いただきたい。本来、つらい時にこそ心の支えになってきた合唱が今のこの時期にできないことは大きな痛手ですが、いつかまた仲間と声を合わせ、共に喜びを分かち合う日が来ることを信じて、今の困難な状況を乗り越えていきましょう。