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 秋に予定されていた全日本合唱コンクールが中止されることになった。奈良県内の合唱部関係者は落胆する一方で、合唱への思いを絶やさないよう呼びかけている。

 県立畝傍高校音楽部(橿原市)は、5年連続全国大会に出場している強豪。昨年は金賞を受賞した。練習に打ち込んでいた3月に国の要請で突然休校に。その下旬に出場を予定していた大会も中止になった。「こんな時こそ音楽の力で心をほぐそう」と校内の中庭に立ち、少人数でほかの生徒を元気づける歌を歌った。

 緊急事態宣言が出され、部活動が休止になると、部員は自宅で発声練習し、LINEで音源を送り合って音階を確認。今回中止が決まった合唱コンクールと部の定期演奏会で披露する予定だった歌の準備をしてきた。

 顧問の藤井本加恵教諭(55)は「3年生にとっては最後の大会なので残念。もし、新型コロナウイルスが終息に向かい、保護者や関係者の理解が得られれば、3年生が区切りをつけられるような演奏会も考えたい」と話した。

 県合唱連盟の当麻礼子理事長は「こんな時だからこそ音楽の力で元気づけたかったが、中止になり残念。こんな状況でも子どもたちには合唱への熱意を持ち続けて欲しい」と話した。(渡辺元史)

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 全日本合唱コンクール全国大会中止に伴い、8月に予定されていた奈良県合唱コンクール(第2回小学校の部、第31回中学・高校の部。県合唱連盟など主催)も中止となります。