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 今年の全日本、関東、神奈川県の各合唱コンクールの中止が25日発表された。県内の関係者からは、落胆の声が上がった。

 昨年は県合唱コンで金賞に輝き、関東合唱コンに進出した湘南高校合唱部。部員たちは「今年は全国にいくぞ」と心に決めていた。だが、2月中旬を最後に集まって歌うことができない日々が続く。1年生もまだ入部しておらず、6月には3年生も引退する。

 部長の小林快さん(3年)は「ほとんど学校に行けていないので、3年生と呼ばれることにも違和感がある」。練習責任者の川嶋菜々さん(同)は「いつになったら(1年生も含め)みんなで歌えるのかな」とつぶやいた。

 今はテレビ会議システム「Zoom(ズーム)」やLINE電話を使ってパートごとに発声練習をしている。今後は一人ひとりの歌声を動画に撮り、まとめて一つに編集して「リモート合唱」をするつもりだ。顧問の岩本達明教諭(58)は「3年生のことを考えると眠れない日が続く。オンラインでの開催も含めて検討してほしい」と願う。

 女声合唱団「湘南はまゆう」の指揮者、松村努さん(64)も中止の発表に肩を落とした。中高年の団員が多く、パソコン経由での指導も難しいため「団の練習は何もできていない」という。女声合唱の祭典「おかあさんコーラス大会」も中止が決まっており、「合唱はもういい」という人が出てこないか心配している。

 県合唱連盟の志沢彰理事長は「(県合唱コンの)代替のイベント実施を検討していきたい」としている。(岩本修弥)