秋篠宮ご一家、医療用のガウン手作り 300着を現場へ
新型コロナウイルス感染症の治療にあたる医療現場で役立ててもらおうと、秋篠宮ご一家が手作りした医療用ガウンが、恩賜(おんし)財団済生会(東京都港区)に届けられた。ガウンが不足していることを知り、宮内庁職員とともにポリ袋で300着を作ったという。ご一家の激励メッセージも同封され、ガウン不足に悩む全国各地の病院に届けられる。
同会は秋篠宮さまが総裁を務める。宮内庁によると、秋篠宮ご夫妻と長女眞子さま、次女佳子さまが今月11日、お住まいで同会理事長らからオンラインで話を聞いた際、病院でガウンが不足し、職員がゴミ袋を加工して作っていることを知ったという。
そこで、ご夫妻は、眞子さまや佳子さま、長男悠仁さま、宮内庁職員とガウン作りを開始。病院と同じ作り方を学び、密集しないように互いの距離をとるなどして、2時間に20~30着のペースで作業を進めた。
同会本部や病院へ今月15日に100着、22日に200着を届けた。ご一家や職員から「皆様の頑張りによって救われております」などとメッセージが書かれた色紙も添えられた。「医療現場は激務に加え、偏見や差別で心が折れかかっている。大変励まされる」と同会担当者。メッセージはコピーされ、全国の済生会病院に配られるという。
秋篠宮妃紀子さまや眞子さま、佳子さまは東日本大震災が起きた2011年3月にも、那須御用邸(栃木県那須町)にある職員宿舎の温泉風呂が開放された際、利用者が使うタオルの袋詰め作業をした。眞子さまは、岩手県山田町と大槌町、宮城県石巻市で被災地支援ボランティアに参加した。(杉浦達朗、長谷文)
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