[PR]

 新型コロナウイルス対策で愛知県吹奏楽連盟が、部活動の再開に関して悩む指導者向けに「吹奏楽部の活動再開に向けたガイドライン」を連盟HPで公開した。作成に携わった連盟の伊藤宏樹副理事長(愛工大名電高校吹奏楽部顧問)は「運動部などを含めても先進的な取り組み。全国の部活動再開の参考になれば」と話す。

 公開は25日。吹奏楽部は息を使って楽器を演奏するうえ、室内での合奏練習など「3密」になりやすい活動が多い。このため、ガイドラインでは、大人数での合奏を避け、個人や数人程度の練習を中心に計画し、指導者が立ち会えない時は練習しないなどの対策を示した。

 また、コンクールなど中止が相次ぐ現状をあげて「特に、この夏で吹奏楽部の活動から引退する学年の児童・生徒は心のよりどころを失っている」として、代わりの目標となるソロや小規模アンサンブルの発表会を企画することも提案した。

 内容は、愛知県教育委員会が20日に発表した「教育活動の再開に向けたガイドライン」を吹奏楽部用に具体化。再開前に生徒に面談して生活状況を把握するなど事前に準備すべき項目から、再開後の感染症対策まで、具体的な手順や注意点を盛り込んだ。

 連盟によると、学校の再開は決まったものの、県内吹奏楽部の顧問らから「部活をどう再開していいかわからない」「再開を保護者や世の中にどう説明すればいいのか」と進め方に迷う声が連盟に多く寄せられ、作成することにした。

 指針はあくまでも目安で、最終的には各学校の判断になる。連盟の斎藤和憲理事長は「授業再開に手いっぱいで部活まで手が回らない先生も多い。連盟が責任を持って指針を示すことが各校の負担や不安の軽減になり、対外的な理解にもつながるのではないか」としている。(小松万希子)