高校時代「県庁で働き、一目置かれた」青葉容疑者の異変

有料記事京アニ放火

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 京都アニメーションの放火殺人事件で27日に逮捕された青葉真司容疑者(42)。事件直前まで暮らしていた、さいたま市見沼区の2階建てのアパートは、戸建て住宅が並び、畑に囲まれた静かな一帯にある。

かつての上司「まじめな好青年」

 京アニの関連グッズやスマートフォン、原稿用紙――。昨年7月末の家宅捜索で、さまざまなものが押収された。中には、ひび割れた大型スピーカーもあった。「壁が震えるぐらい大音量のゲームの音が流れていた」。近隣住民の一人は、そう語った。

 近くの女性は事件前、マウンテンバイクに乗って出かける青葉容疑者の姿をよく見かけた。「本当に大きな事件。こんな身近に(容疑者が)いたなんて……」

 青葉容疑者は9歳のころに両親が離婚し、父親のもとで兄妹と暮らした。小学校を卒業するときの夢は「大金持ち」。同級生たちによると学校を休みがちだったといい、「おとなしい存在」だった。

 高校は、埼玉県の定時制の夜間部へ通った。昼間は県庁の非常勤職員として働いた。仕事は、県あての文書を集配する「メールボーイ」。当時の上司は「きちんと働いてくれ、心配はなかった。まじめな好青年だった」。同級生だった男性も「おだやかな人。県庁で働いている『一目おかれた存在』だった」という。

 だが、人件費抑制などのため、メールボーイの業務は1997年度に外部委託され、仕事を辞めざるを得なくなった。ちょうど就職氷河期。高校卒業後はコンビニなどで働いたが、定職には就くことはなかった。

居室をハンマーで破壊 隣人の胸ぐらつかみ…

学生時代は穏やかな性格で、仕事にも真面目に取り組んでいたという青葉真司容疑者。しかし10年ほど前から、周囲は異変を感じ取っていました。容疑者を知る人たちの証言をもとに、事件直前までの足取りを追いました。

 リーマン・ショックが起きた…

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