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 香港各地で27日午前、中国国歌への侮辱行為を禁止する「国歌条例案」の審議に反対する抗議活動が始まった。中国政府が主導する香港での「国家安全法制」の整備への反発も強まっており、警察は過激化する恐れがあるとみて、厳戒態勢で警備にあたっている。

 香港警察は27日早朝、香港の九竜地区で、火炎瓶やヘルメット、ゴーグルなどを持っていた15歳と18歳の若者を拘束した。別の場所では複数の鉄柵が鉄道の線路に投げ込まれたり、路上のゴミに火をつけられたりした。

 SNS上では、27日に審議が再開される国歌条例案と、香港での反政府的な動きを取り締まる国家安全法制の二つに反対するとして大規模な抗議活動が呼びかけられており、中国への反発の拡大が予想されている。

 一方、警察は26日、「社会の安定を破壊する違法行為を容認しない」と警告。立法会の庁舎の周囲に高さ約2メートルのバリケードや鉄条網を設置し、デモ隊の突入に備えている。

 条例案は昨年1月に立法会に提出後、反政府デモを受け、事実上、審議が止まっていた。民主派は強く反対しているが、立法会で多数を占める親中派は6月4日の採決を予定している。(深圳=益満雄一郎)