雇用改善、誇り続けたアベノミクスのツケ 続く派遣切り

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内藤尚志
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働くってなんですか

 1万835人――。

 加藤勝信厚労相は22日の記者会見で、コロナ禍での解雇・雇い止めがふくらんでいるとして、各地の労働局などが21日までに把握した数を集計して示した。正社員や非正社員といった内訳はない。地域や業界もわからず、どのような人たちが苦しんでいるかは見えてこない。

 厚労省は当初、朝日新聞の取材に「内訳を調べることは考えてこなかった」(雇用政策課)などとして、詳しい調査に否定的だった。加藤氏は会見で「非正規と正規、それぞれの動向がわかるよう事務方に指示した」と発言。把握が不十分だったことを認めた。ただ、調べ方や内容は検討中で、調査を始めるめどは立っていないという。

 雇用の状況は急に悪くなっています。厚生労働省はコロナ禍による解雇・雇い止めが1万人を超えたとしていますが、詳しい実態を調べておらず、この人数は「氷山の一角」です。実際はもっと多くの人が仕事を失い、暮らしをこわされようとしています。

 仕事を奪われる人たちは続出している。

 「派遣がこんなに弱い存在だとは、思いもしませんでした」。西日本に住む派遣社員の30代の女性は、こう漏らす。

 派遣先の会社は、訪日外国人…

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