[PR]

 新型コロナの拡大を受け、ポケットマルシェ(花巻市)が運営するアプリ上で、販路を失った生産者と消費者の結びつきが深まっている。新規生産者数は2月が92人だったが、5月は26日までに378人と4倍以上に伸びた。

 農家や漁師など生産者と消費者が結びつくアプリ「ポケットマルシェ」の登録生産者数は全国に約2560人おり、約5500点が出品されている。

 コロナの影響が深まるにつれ、イベントの自粛などで食材が売れず困っていると生産者の悲鳴が出始めた。同社は3月3日、「#新型コロナで困っています」とタグを作り、その後、外出を自粛する消費者を生産者が応援するタグ「#新型コロナを吹き飛ばせ」も作った。4月7日に緊急事態宣言が出され、飲食店の休業が加速。納品先がなくなり廃棄される食材が増える可能性が高まり、生産者の登録審査頻度を増やした。

 緊急事態宣言は25日に全国で解除されたが、飲食店の休業が続いていたり、在宅勤務や外食を控えたりする人も見込まれることから「困っています」タグは続けていくという。県内からは陸前高田市のカキや花巻市のミニトマト、遠野市のチョリソーなどが出品されている。

 ポケットマルシェの広報担当者は「消費者が食材を買って生産者を応援し、外出を自粛する消費者を生産者が応援するなど、互いに支え合う動きが盛り上がってほしい」と話した。(上地一姫)