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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、アルバイトができなくなった学生を応援しようと、エフコープ生活協同組合(篠栗町)が26日、災害時における協定を以前から結んでいる筑紫女学園大学に米100キロを寄贈した。大学が実施した学生へのアンケートでは、学生の困窮状況が浮かび上がっている。

 エフコープはこの日、困窮している学生向けに1キロずつ小分けした米を、大学に寄贈した。エフコープの高山昭彦・専務理事は「苦労している学生を支援していきたい」。同大の中川正法学長は「アルバイトの場がなくなった、家族の仕事が奪われた、と苦しんでいる学生がいる。食料支援はありがたい」と話した。

 大学では19日から、企業などからの支援として受け取った食料品を学生に配っている。米やカップ麺、フリーズドライのみそ汁などで、既に80人近くの学生から申請があったという。

 同大3年の方違(ほうちがい)優菜さん(20)は、26日に大学で食料品を受け取った。普段は親からの仕送りがなく、商業施設とラーメン店で週に計5回働き、月6、7万円の収入と奨学金を頼りに生活してきた。ところが、新型コロナウイルスの影響でアルバイト先が閉じるなどして、収入が激減。緊急事態宣言の終了後に商業施設のアルバイトは再開したが、働ける日数が大幅に減ってしまった。ラーメン店のアルバイトの再開の見込みは経っていない。食料支援について、「うれしい。ありがたいです」と話した。

 大学がアンケートを実施し、全学生の6割にあたる約1700人が回答した中間結果によると、約85%がアルバイトをしており、そのうち感染拡大の影響で収入が減ったと答えた人は約75%。「必要な食料品が買えなかった」と回答した学生が100人以上おり、「貯金が底をついた」と回答した学生も270人に上った。

 同大学の大西良准教授は「回答したのが全学生の6割なので、実際に困っている学生の数はもっと多いと思う。精神的に不安定になっている学生もいるので、食料支援だけでなく、相談態勢も構築していきたい」と話した。(伊藤繭莉)