高野連、ガイドライン発表 地方独自の大会で感染防止策
都道府県独自の試合や大会を開催するにあたり、日本高校野球連盟は27日、新型コロナウイルスの感染防止対策ガイドラインを示した。
ガイドラインは専門家の助言や、日本野球機構とサッカーJリーグの対策連絡会議の知見を得て作成した。それによると、原則として3密(密閉、密集、密接)を徹底的に避けることや検温の徹底、感染者が出た場合の対応をあらかじめ衛生部局と検討することなどを挙げた。また大会関係者全員に試合の2週間前からの行動歴を記録するよう求めた。
その上で試合は「無観客」を基本とする。控え部員や保護者のスタンド入場は各連盟が判断し、観戦する場合は間隔を2メートル以上空け、大声の代わりに拍手での応援とする。
試合会場では出入りする関係者の数を減らし、入り口と一、三塁側のベンチに消毒液を設置。入場者全員が検温し、運営スタッフはマスクを着用する。ベンチ内では横並びに座るなどできる限り密集を防ぐ。同じ球場で2試合以上行う場合は、試合ごとにダッグアウト内を清掃、消毒する。球場内のドアノブ、トイレのドアノブなど不特定多数の者が接触する場所は定期的な消毒に努めるとしている。
参加校の選手は起床後に検温し、検温確認表を大会役員に提出。37・5度以上の者は来場を自粛する。水分補給は紙コップなどを用意し飲み回しをしないことや、円陣は密集を避けること、試合中マウンド上で集合する時はグラブを口に当てるなど工夫する。試合中の素手でのハイタッチ、握手も控える。
報道陣も来場時に検温する。試合後の取材はスタンドが基本で、取材相手と2メートル以上離れ、時間を限定するなど最小限にとどめることも盛り込まれた。
軟式の独自の大会、試合の実施要項も同様に発表された。
日本高野連が示した独自大会開催のガイドラインの主な内容
【原則】
・3密を徹底的に避ける
・感染に関して衛生部局と対応を検討しておく
・医療体制の整備
【各都道府県連盟が行う対策、準備】
・無観客試合が基本。控え部員や保護者のスタンド入場は各連盟が判断
・試合会場の入り口と一、三塁側のベンチに消毒液を設置
・入場者全員が検温し、運営スタッフはマスク着用
・複数の試合がある時は、試合ごとにダッグアウトを清掃、消毒
【参加校の対策】
・起床後に検温し、検温確認表を提出
・水分補給で飲み回しをしない
・円陣は密集を避ける
・マウンド上で集まる時はグラブを口に当てる
・素手でのハイタッチ、握手を控える
【報道陣への対応】
・来場時に検温
・試合後の取材はスタンドが基本
・取材相手と2メートル以上離れ、時間を限定するなど最小限にする
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

新型コロナウイルス最新情報
最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]