ソウル=神谷毅
北朝鮮の朝鮮中央通信が今月に配信した金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の写真で、右手首に黒いあざのようなものが写っており、韓国のメディアや専門家がその原因に注目している。治療でできた痕との見方がある一方、「おきゅうの痕」といった指摘もある。
あざのようなものは、朝鮮中央通信が24日、22日ぶりに動静を伝えた正恩氏の写真に写っていた。今月初旬に、肥料工場の視察で姿を現した際の写真でも、同じ場所に写っていた。
正恩氏をめぐっては、4月15日にあった金日成主席の生誕記念日式典への出席が報じられなかったことなどから健康異常説が浮上。このため、韓国メディアや専門家はあざのようなものについても「心血管系の治療でできた痕ではないか」などと分析している。
一方で、北朝鮮の内情に詳しい関係者は朝日新聞の取材に「おきゅうを施した痕だろう」と指摘。北朝鮮の幹部らの間では肥満などに効果があるとして、おきゅうが好まれているという。この関係者は「地方視察などの合間でも軽いおきゅう治療を行っているようだ」と述べ、健康異常説を否定している。(ソウル=神谷毅)
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朝日新聞国際報道部