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 オランダの農場で従業員がミンクから新型コロナウイルスに感染したとみられる事案があり、世界保健機関(WHO)は27日、「最初に確認された動物からヒトへの感染になる可能性がある」との認識を明らかにした。動物やペットが感染を広げるのかどうか、さらにデータを集めて調べるとしている。

 ロイター通信によると、オランダ政府は、全国155カ所のミンク農場のうち4カ所で感染したミンクが見つかり、2人が感染したと議会に報告した。ミンクは毛皮製品のために飼育されている。

 動物の新型コロナウイルス感染については、これまでも確認されており、ネコやフェレットなどが感染しやすいとされる。

 WHOの報道担当者は朝日新聞の取材に対し「この件を調査しているオランダの研究者とやりとりしている」とした。そのうえで、「どの種が最も感染しやすいか把握することが重要だ」と述べ、将来の感染防止策につなげたいとしている。また、ヒトからペットへの感染についても注意が必要だとした。

 新型コロナウイルスの動物からヒトへの感染をめぐっては、中国・武漢で最初に感染が広がった経緯が解明されていない。WHOと中国による2月の共同調査は、ウイルスはコウモリ起源とみられるものの、何が中間宿主になってヒトに感染したかは特定できないと報告した。WHOはウイルス起源の特定に向けた国際調査団の派遣をめざしている。(ウィーン=吉武祐)