新型コロナウイルス対応に伴う、東京都の飲食店の時短営業要請の段階的な緩和が、25日に発表されたことを受け、都内では26日夜から早速、営業時間を延長する動きが見られた。営業時間を午後8時から、午後10時まで2時間延長した東京・築地のイタリア料理店で、「2時間」の営業に密着した。
「築地 ロドルフォ キッチン」(東京都中央区築地3丁目)は、六本木の老舗イタリアンレストラン「キャンティ」などで料理の修業を積んだ滝谷雄亮代表(40)が、都内の高級店を渡り歩き磨いた腕を、手頃な値段で楽しんでもらおうと、2018年に開業した。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、店のドアは常時開放され、入り口には消毒液を設置。カウンター6席、テーブル14席で20人が利用できた店内は、感染症対策のため席の間隔を空け、対面を避ける配置にし、9人に限定されていた。
午後8時。昨日までの閉店時刻を過ぎた。入り口近くのテーブル席では常連客の女性が「夏野菜のカポナータ(トマト煮込み)」を楽しみ、カウンターの奥では男女2人組が赤ワインのグラスを傾けていた。東京都の時短営業要請を受けて、4月13日から営業時間を午後4時から8時に短縮していた。飛沫(ひまつ)対策の透明シート越しに見つめていた滝谷さんは、「4時間の営業に慣れてしまった。たった2時間の違いだけど、体がきついですね」と苦笑いを見せた。
午後8時20分。近くのバー…

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